気まぐれ流星群。

夜空にさまよう婚活女子のおはなし。

07_サヨナラの仕方

中途半端な冷静さがとても嫌だ。

アキくんは私が一番じゃない。
私に時間を割いてくれてるし、もし近くに単身赴任だったら一緒に暮らしたいって言ってくれてる。
間違い無く今、アキくんの頭の中の割合は私が占めている。
けどさ、家族が切っても切れない。
多分無意識なんだろうけど、ちょっとした発言とか行動で垣間見る時がある。
その度に、やっぱりね、って思うし、気持ちが冷めていく。

仕方ないよね。
所詮私の存在なんて、一時的なものだし。

私をある程度優先してくれたり、ちょっとした合間に頑張ってあってくれてるのは、まだそんなにこの関係になって時間が経ってないから。
付き合い始めのカップルって初めは盛り上がるけど、一年も経つと、その存在になれてしまうよね。
正直、一時的なものだしだと思ってる。
冷めてるかな?


向こうがサヨナラしたら、私がどう足掻いてもどうしようもない関係。
とても虚しいけど、私なんてそういう存在なんだよ。

だからこそ、今を楽しみたい。
けど、同時にいつでもサヨナラできるように準備をしないといけない。
最悪のパターンになっても、裏切られても傷つかないようにしないといけない。



サヨナラの仕方。
私は自分から離れることができるように、準備をするよ。