気まぐれ流星群。

夜空にさまよう婚活女子のおはなし。

04_愛を信じること

私は冷静だよ。
だから、今自分がダメなことをやってるってわかってる。
それに、ダメだからこそ、さっさと他の人を選んだ方が良いんだよ。
そう、思ってた。
思ってたんだけどさー。

全然冷静じゃなかったよね。

むしろ、戻れないところまで来てることをとうとう自覚してしまって本当に辛い。


転勤になった。

アキくんからきたラインを見た瞬間、肝が冷えた。
肝が冷えたし、所詮自分の立場なんて公にできないし、どうせ奥さんの元に戻るんでしょ。って思って、外にいたのにひどく泣きたくなった。
めちゃくちゃ苦しかった。


結局、シアの勘違いだったんだけれどね。

そして、いいのか悪いのか。
単身赴任で今よりも融通が効くようになるらしい。

「一人暮らしになったら家に来て」

あ。これホントにあかんやつや。

嬉しさ半分、複雑な気持ちが半分。
私の頭の中ではずっと警笛が鳴り響いています。

神様が本当にいるのなら、私とアキくんは今すぐ引き離した方が良い。
本当にそう思っているんです。
なのに、なぜ。
自分じゃもう離れることできないよ。自覚しちゃったよ。


私の好きはきっと寂しさが混ざっているんだと思う。
そして、私の寂しさは、きっとイチくんと会いたくても会えなかった苦しさで出来てる。
そんな純粋じゃない愛を、いったい誰が信じてくれるのだろうか。